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今回は、私が約10年前に患ったバセドウ病についてお話します。
当時、私は20代後半、婚約中でした。結婚式の日取りを決めたりと、とっても幸せな時期に訪れた体調の異変。バセドウ病だと診断された日は、あまりのショックで甲状腺専門病院のトイレに籠ってしばらく泣いていました。
頭の中を駆け巡ったのは、
これから、どうなっちゃうんだろう。。。治るのかな。。。
とゆう強烈な不安。
たくさんの不安を抱えながら、診断された日にもらった薬を飲み始めました。
これから、予想を超える紆余曲折が待っているとはつゆ知らず・・・。
ここでは、私がバセドウ病と診断されるまでに感じた身体の症状や、精神状態などについてお話します。
【注意!!】私は専門家ではありませんし、あくまで個人の体験談となりますので、そのことをご理解の上で読んでいただけたらなと思います。
また、結論から言うと、私は発症から1年経たないうちに、甲状腺全摘出手術を受けています。
ですので、現在はバセドウ病ではなくなり、チラージンとゆうお薬を毎日飲むことで甲状腺ホルモンを補っています。
今、バセドウ病を患っている方や、甲状腺全摘出術を受けるか迷っている方などが、私の体験を読んで、こんな人もいるのかと参考にしてもらえたらと思っています。
バセドウ病とは?
甲状腺ホルモンは、全身の臓器に作用して代謝を司るなど大切な働きを持つホルモンです。
バセドウ病は、この甲状腺ホルモンを過剰に産生する病気(甲状腺機能亢進症)の代表的な病気です。
(日本内分泌学会HPより引用)
バセドウ病の症状
代謝をつかさどる甲状腺ホルモンや、交感神経系のカテコールアミンが過剰になるため、典型的には、動悸、体重減少、指の震え、暑がり、汗かきなどの症状がおきます。
その他、疲れやすい、軟便・下痢、筋力低下、精神的なイライラや落ち着きのなさが生じることもあります。女性では生理が止まることがあります。
甲状腺は全体的に大きく腫れてきます(甲状腺はのどぼとけのすぐ下にあります)。
目がとび出たり、目が完全に閉じないなど眼の症状が出ることもあります。(日本内分泌学会HPより引用)
バセドウ病の治療方法
大きく分けて、薬物(抗甲状腺薬)治療、放射性ヨウ素内用療法、手術の3つの治療法があります。
薬物療法
薬物療法は、最も簡便で外来で治療が始められるため、多くの場合に第1選択となります。永続的な甲状腺機能低下症になることは滅多にありません。欠点として、副作用が生じる可能性があることや、治療効果に個人差が大きく、一旦寛解(症状が一時的にでても消えたり、安定して薬を中止できること)しても再発率が高いことなどが挙げられます。薬物療法を2年以上継続しても薬を中止できる目途が立たない場合は、他の治療法を検討します。
放射線ヨウ素内用療法
放射性ヨウ素内用療法は、安全で効果が確実であり、甲状腺の腫れも小さくなります。再発がないように甲状腺機能低下をめざすと甲状腺ホルモン薬の服用が必要になる場合があります。欠点としては、実施できる医療機関が限られていること、バセドウ病による眼の症状が悪化することがあること、小児や妊婦・授乳婦では行えないことなどが挙げられます。
甲状腺摘出術
甲状腺摘出術は、最も早く確実に治療効果が得られます。再発がないように全摘除を行うと甲状腺ホルモン薬の服用が必要になります。欠点としては、入院が必ず必要であること、手術痕が残ること、手術合併症(反回神経麻痺、副甲状腺機能低下症など)が生じるリスクがあることなどがあります。(日本内分泌学会HPより引用)
私の身体に出た症状
後から振り返って考えてみると、診断を受ける随分前から体調の異変は始まっていたように思います。しかし、明らかに何かがおかしいと感じ始めた症状についてお話します。
動悸
診断を受ける数か月前から、動悸を感じていました。
例えば、電車に乗ろうと駅の階段を走って登った後に、心臓がドキドキドキドキ。ドッドッドッドと音を立てていました。
ちょっと走ったくらいで、こんに息があがるなんて。もう年かな。
なんて思ってました。20代でしたがね。まさか病気のせいだとは思いませんでした。
それからも、動悸はどんどん激しくなり、夜、寝ようと横になっていてもドッドッドッドと心臓が爆音を立てています。
心臓がうるさくて眠れない。。。
はて、心臓ってうるさいもんだったっけ??なんて、思っていました。
体重減少
元々やせ型でしたが、食べても食べても瘦せていきました。そして、たぶん代謝が早くなりすぎていて、すぐに低血糖の時のようなだるさを感じていました。ですので、常にカバンの中にグミなど糖分を忍ばせておいて、体が重く感じてきたら、食べるようにしていました。
便通に関しても、一日6回とかありました。お腹を下しているわけじゃないのに。6回。そら痩せるわ!
なんか、やたら痩せていくなぁと不思議に感じて、試しに寝る前に体重を測ってみたんです。で、朝起きて、もう一度体重チェック(その間、飲食なし)。
そうしたら、なんと!!!
ただ寝ていただけなのに、1.5㎏痩せていたんです。
なんじゃこりゃあ!!
さすがに、寝ただけで1.5㎏痩せるのはおかしいだろ!と、病気ちゃうかと気付いた出来事でした。
疲れやすい
めちゃくちゃ疲れやすかったです。疲れてくると、足が重くて重くて。緩やかな坂になっている歩道橋で疲れてしまって、途中、道端に座ったこともありました。
すごい急な坂だ。。もう登れん。。。
なんて思っていましたが、手術後、体調が落ち着いてから、同じ歩道橋を歩いてみると、
嘘やん。坂ちゃうやん(笑)
ほぼ平坦なくらいの、ゆる~い坂だったんです。これを登り(歩き)切れなかったとは、、、バセドウ病、やばし。と感じましたね。
それでも、当時はずっとそんな体で過ごしているので、自分が人に比べて「疲れやすい人」という自覚はなかったんです。疲れやすさって、人と比べるのが難しい所ですしね。
でも、甲状腺を摘出して、お薬で甲状腺ホルモンを補うようになり、代謝の観点からノーマルな体の状態を知ると、、、
か、体が軽い!!!
健康な人は、こんなに体が軽いのか!!全然、疲れないやん!!とびっくりしました。
外出時だけでなく、家で過ごしていても、例えばお風呂上りに立ったままドライヤーで髪を乾かすことができませんでした。お風呂だけで体力を使ってしまって、その後は立っていられない。。。
なので、脱衣所に椅子を置いて、座ってドライヤーをかけていました。
あとキッチンにも椅子を置いていました。お料理中、ぐつぐつ煮込んでいる間も疲れてしまって立っていられない。休み休み、家事をこなしていました。
目が出てくる
これが、私にとって一番悲しい症状でした。元々、目が大きいのですが、三白眼ではなかったんです。
それが、写真をみると、どうも三白眼になっちゃうし、なんだか目がギラついてる。。。
なので、写真を撮るときは、かなり目を細める感じで自分なりに対策をしていました。
もうすぐ結婚式なのに、どんどん目が出てきたらどうしよう。。。と悲しかったです。
精神的なイライラ
バセドウ病が発覚する4か月前まで、デイサービスの施設管理者をしていて非常にストレスを感じていました。ですので、仕事のストレスが影響してイライラするんだと感じていましたが、今思い返すと、あの頃からバセドウ病は始まっていたのかなと思います。
常に気が立っているような感じでしたね。
投薬治療を受けて
まず、私はチウラジールという薬を飲むことになりました。(チウラジールとプロパシールは同じ成分だそうです)
これを飲んで、良くなればいいなぁと淡い期待をしておりましたが、、、
飲み始めて数日で、38.5度の熱が出ました。風邪なのか??なんて思ったのですが、咳や鼻水などの症状はなく、チウラジールを飲み始めて2日後くらいだったので、念のため病院へ電話して確認しました。
そうしたら
できるだけすぐに病院にきてください!
と言われてビックリ!!
うそっ。なんかヤバい感じなのか??
と、冷や汗をかきながら急いで病院へ向かいました。
血液検査を受け、診察室に入ると、
たまに謎の熱が出る人がいるんですよねぇ。肝臓の数値も悪くなっているので、薬の副作用でしょう。チウラジールはもう飲めません。
うっそーーーーん。
この薬を飲んだら良くなるかなぁなんてゆう淡い期待は、速攻で散りました。
そして、チウラジールの変わりに処方されたのは、ヨウ化カリウム丸という薬。
しかし、ヨウ化カリウム丸は長く飲み続けると効果がなくなってしまうとのこと。
ですので、もう投薬治療以外の治療を考えなくてはいけなくなりました。
あっという間の出来事でした。。。
次に考えた治療法は?
当時の私の甲状腺ホルモン値は、医師いわく
けっこう勢いがある感じですねぇ。
とゆう状態。
たしかFT4が9くらいだったと記憶しています。
そして、TRAb(TSHレセプター抗体)の値が200を超えていました。
このTRAbがあまりに高いと、手術をうけて甲状腺を全摘出することを検討した方が良いとのことでした。
甲状腺を全摘出してしまうと、その後一生、チラージンという甲状腺ホルモンを補う薬を飲まなくてはいけません。
また、首を切るので、もちろん手術跡が首に残ります。
しばらく考えましたが、、、
結婚式の後に、手術受けます!!!
比較的、すぐに決断しました。
長くなってきたので、次の記事で、なぜ甲状腺全摘出術を受けようと決めたのか、その後、手術を受けた体験談やその後の生活、10年後の首に残った手術痕の写真などを載せてます。
↓是非、読んでみてください♪
コメント
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