幼児の算数はまず絵本から!言語聴覚士オススメ「数の絵本」

言語聴覚士おすすめの数の絵本

お風呂からあがるとき、「10まで数えたらあがろうね♪」と一緒に数えたりしますよね。

子どもが1~10まで言えているから、もう数を理解しているみたい!と思ってしまいがちなんですが…

実は、1~10まで言えるからといって「数の概念」を理解しているとは限りません。

この記事では、「数の概念」を理解するために必要な力や、言語聴覚士がオススメする絵本、記事の後半では、簡単に楽しめる数あそびをご紹介します。

ぜひ参考にしてみてください♪

↓この記事を書いたのは、こんな人

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数の概念を理解するために必要なこと

子どもが指を折って数を数えているときに、言葉で言っている数と指が合っていない場合は、

まだ「数の概念」までは理解していないということ。

大人からしてみると、「数えられているのに何故?」となってしまうんですが、実は、数の概念は抽象的なものなので、子どもに理解させるのはけっこう難しいんです。

そんな「数の概念」を理解するのに必要な力を挙げると「数唱」「集合つくり(仲間あつめ)」「数唱と数量の一致(1対1対応)」「数量の理解」「順序数と集合数の理解」があります。

詳しく説明していきますね♪

数唱

数唱とは、言葉で「いち、に、さん、し、ご」と数を唱えることを言います。

子どもが数に興味を持ったときに一番最初に表れるもので、数や数字を理解する上で大切な基礎となります。

集合つくり(仲間集め)

数とは、同じ質の物が量となって数字で表されます。

例えば「人が3人いて、椅子は3個あれば足りる」というように、大人にとっては当たり前に理解していることでも、「人」と「椅子」の仲間つくりができるという基礎があってのことです。

数唱と数量の一致(1対1対応)

例えば「みかんが3個ある」とします。

「数唱と数量の一致」とは、そのみかんの数を1対1で対応させながら「いち、に、さん」と数えられること。

順序数と集合数の理解

順序数の理解とは、数の順序を把握していること。

数の順序を理解できていると、「前から3番目の人は誰?」や「上から3段目の引き出しをあけて」など、「〇〇から何番目?」という質問に答えられるようになります。

1の次は2、2の次は3、というように、頭の中で数の順序を理解できていることは、数の概念を理解するために重要になります。

次に、集合体の理解とは。

みかんが1、2、3。全部で何個かな?というような「全部でいくつ?」という質問に対して、数えた数と同じ数を数えられたら、数の集合体の概念を理解しているということになります。

数量の理解(多い少ない同じ)

順序数に比べると、数量を理解できるようになるのは少し時間がかかります。

量が多いと混乱してしまいますからね。

例えば、みかんを3個と1個に分けて、どちらが多い?と聞いて、こっち!(3個の方を選ぶ)という問題に答えられる力です。

数の練習におすすめの絵本

ドリルなどで、いかにもお勉強モード!で練習するよりも、まずは遊びの中であったり、絵本で楽しみながら数を意識し始めることをおすすめします。

言語聴覚士である筆者が推薦する絵本はこちら↓

『かずのだんご』 安野光雅

安野光雅さんの「かずのだんご」は、クイズにみたいになっていて、楽しみながら読める絵本。最初からクイズ形式で尋ねるよりも、大人がクイズに答えていくように読み聞かせするところから始めると良いかもしれません。

読んでいるうちに、子どもが自分で数えたがるでしょう♪

『かずのえほん1・2・3』五味太郎

名作「きんぎょがにげた」で有名な五味太郎さんの絵本です。こちらも絵がかわいくてオススメです♪

「絵本ナビ」なら、絵本の試し読みができる

「絵本ナビ」というサイトでは、約1万冊の絵本が試し読みすることができ、中を確認してから購入することができます。

レビューも多いですし、絵本の内容が気になる方は下の↓公式サイト↓をクリックしてください。

絵本ナビ

絵本のグッズもたくさん販売されていますよ♪

数の練習におすすめの手作りおもちゃ

↓こちらの記事では、数の練習におすすめの手作りおもちゃを紹介しています。

百均素材で簡単に作れるものばかりなので、ぜひ参考にしてみてください♪

数の練習におすすめ『百玉そろばん』

数の理解がすすんで、数の合成・分解を学んでいく時期になったら百玉そろばんがオススメです。

我が家で使っているのは、「楽勉 百玉そろばん」

玉がひし形になっているので、子どもの指が入りやすく、はじきやすい作りになっています。

100玉そろばん楽勉
楽勉の100玉そろばん
数の合成・分解の理解を助けてくれます♪

知育!親子で簡単にできる『数あそび』

幼児の知育「数あそび」

数を意識した遊びは、日常のなかでたくさん取り入れることができます。

例えば、みかん

みかんの皮をむいて、2つにパカっと分けますよね。その時に「どっちが多い?」と尋ねて、それぞれのみかんの数を数えてもらって比べる。

これだけでも、「数唱と数量の一致」「数量の理解」の練習になっています( *´艸`)

まとめ

「数の概念」。子どもにとっては初めて出会う抽象的な概念です。

大人からみると、そんなに沢山の基礎があって数を理解しているんだと驚きませんか?

大人が「数の概念」についてちゃんと理解していると、子どもが小学校の算数でつまづいたりしたとき、この子はどこが理解できていないかな?と、冷静に考えられます。

ぜひ、参考にしてみてください♪

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